夫婦のこと

   
シーカヤックで出会い結婚した私達は、日本全国の海へ出かけました。
海へ出るか出ないか、先に進むかどうか、その時の海の状況で判断します
「行けるよ!」とイケイケな私。
「いや、止めておこう」と夫。
万が一、ひっくり返ってしまった私をレスキュー出来るかどうかで判断していた夫。その判断は信頼できるものでした。
私は会社を退職し、フリーランスになりました。
自宅での仕事も上り調子で多忙でしたが時間を作って海へ出かけました。
夫は結婚後、パソコンで出来る仕事へ変更。
作品作りと売り込みを繰り返し、少しずつ依頼が増えていきました。
数年後、私は仕事 + カヤックで無理がたたって腰を壊してしまいます。
腰痛が落ち着いた頃にサツキがお腹の中に…

その頃からです、夫が変わってしまったのは。
心配症が前面に出てきました。
サツキが誕生すると、それはもう喜んで。
でも「清潔」にとても神経をとがらせます。
サツキと実家へ帰った時、両親と遊んで笑顔いっぱいだったのに、
後から来た主人が「あれを触っちゃダメ」「これは口にしてはダメ」と
言い続け、サツキは泣いてばかりに……
私を縛り付け管理しようとして思い通りにならないとすぐに怒鳴りました
俺がイヤだから、俺が心配だから、オレが、オレが!!!

「何故こうなのか…」疑問に思いながらも、私は自分の仕事とサツキと、
まもなく生まれたメイの事で精一杯でした。
市内の環境の良いマンションへ引っ越し、心機一転。ここで頑張ろう!
そう思っていましたが、夫はマンションの環境クラブに参加、
そちらに没頭していきました。
土日は会合へ、平日は芝生の草むしりと池の掃除(ボランティアです)。
芝生に自転車で入った子どもを怒鳴り、小川に入った子どもにも同様に。
家の中でも些細な事ですぐに怒り出し、家族にあたってきました。
食事中、誰かの些細な事に苛立ち、自分の箸を投げつけ怒鳴り、
ドスドス歩いて自室へ。気持ちを落ち着けて戻ってくるけれど、
次は別なことに怒ってまた自室へ、真っ赤な顔で何度も行ったり来たり。
「夫は、何故こうなのか…」

私の仕事は忙しく〆切りに終われ、土日の休みもなく徹夜ばかりでした。
娘達の登校が不安定になり、夫とのことも頭から離れることはなく、
なかなか仕事に集中できず「ミスが多い」と指摘されることも度々。
夫の仕事は少なく、経済的な事も娘達も私の肩に乗っている状態に。
家計がどうなっているか聞いてほしい!そう持ちかけても、
「オレを非難するのか」と耳を塞いで、私に背中を向けました。

私はもう、夫の前では笑えなくなってしまいました。
廊下を歩く足音すら嫌になり、夫の存在が重く苦しくて苦しくて……
これ以上、一緒に生活できない。
娘達を連れてここを出よう!
学校の近くに部屋を借りて、まずは夫から離れて暮らしたい!
そう思うようになりました。
by yotsuba0623 | 2010-07-22 00:00 | 不登校以前