家を離れて...
私は仕事で徹夜する生活がずっと続いていました。
身体も心も疲れしまって、余裕など全くありませんでした。
月曜日の朝「起きられない、お腹が痛い」と言い続けるサツキ。
この朝、メイも同様でした。
私は、横になっているサツキの上に馬乗りになって肩を強く揺すりました。
どうして起きられないの!
何かイヤな事があるなら言って!
そう言って、サツキを責めました。
何かあるんでしょ?
あるなら言ってみて!!!
さらに肩を強く揺すりました...
「お母さん、イヤ」
私から顔をそらし、涙を流しながらサツキは言いました。
そう、イヤなんだね
お母さんも疲れた
毎日ほとんど寝ていない上に、毎朝、学校に送る生活
教室に送り届けた後、あふれる涙を拭きながら帰る日々
夫とは、何度か話しをしましたが具体的には何も進みません
すぐにでも離れたいのに、仕事に追われていました
もう限界......
お父さん、何日か実家に帰っていい?
「・・・いいよ。」
ではお願いします...
「ほら、お前らが毎日毎日、ちゃんと行かないからイヤになったって」
「お母さん、しばらく○○に帰るって」
バッグに着替えを入れ、パソコンを持ち、
出かける準備をしている私のすぐ後ろをずっと付いて歩いていたメイ。
「一緒に行こうか」
そう言いそうになるのをグッとこらえて、ひとりで思い切って家を出ました
しばらく家から離れて気持ちを落ち着けたかった。
広い空の下で深呼吸をしたかった...
午後、夫から電話がありました。
「ふたりは学校に行ったから」
......そう、そうだったの。ありがとう。
でも、二人のせいで私が実家に行ったっていう事にしないで
「わかった」
その後、二人は朝から登校する日が続きました。
「今日もちゃんと行ったから」と、毎日夫から連絡がきました。
私は週末に一旦帰り、体操服などの準備をすませて、また実家へ戻りました
果たして月曜日に行くかどうか...
行きました。
ずっと続いていた月曜日の遅刻やお休みが嘘のように...
結局、私がいない一週間、二人は朝から登校して行きました
私が実家から帰った次の日は、
メイは朝から登校。
サツキは起きられませんでした。
「お父さんの起こし方がイヤなの」と、泣いていました。
声のかけかた、起こしかた。
私が留守の間、ずっとこうやっていたの...?
夫は極力優しく穏やかに、怒鳴らないようにしていました。
私が家を離れたことは、メイには何故か良いきっかけになり、
サツキにとっては不登校を早めてしまったのだと、後になって思いました。
by yotsuba0623
| 2010-11-01 01:01
| 不登校以前